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宅配対応の潜在需要とは
実店舗の商品の購入方法の選択肢として、コロナ禍で利用者が激増した宅配対応。
コロナの状況が落ち着くと需要はコロナ禍の時より激減していきますが、宅配対応を販売方法の一つの手段として持っておくと、潜在的な需要に対応していくことができます。
宅配対応の潜在需要として、実店舗からご自宅が遠くなくても諸事情で実店舗に行くことができない方や、日本の将来の状況を考えると増え続ける高齢者層などがあります。
この潜在需要は一過性でなく、これからも続く需要であることは間違いありません。
そこで、宅配対応をコロナ禍の一時的な対応で終わらせず、いつでも宅配対応できる準備を整えておきたいところです。
では、具体的にどうすればよいのでしょうか?
宅配対応を始めるための6つのステップ
ここでは、宅配対応を始めるために必要な6つのステップをご紹介します。
❶宅配対応専用のセット商品を用意する
宅配にスムーズに対応できるように、商品や個数が決まったセット商品を用意しましょう。お客様が自由に商品や個数を選択できるようにすると、注文や発送の手間や時間が増えて通常業務の妨げになります。セット商品はお客様にとっても選択肢が少なくて済むため、購入しやすくなります。
❷自社スタッフか宅配業者かを決める
自社スタッフで宅配対応する場合は、以下の点を決めましょう。
- 宅配対応時間:営業時間内か外か、平日か休日かなど
- 下限の購入金額:送料無料や割引などを設定する場合はその金額も
- 対応エリア:商圏内か外か、どこまで広げるか
自社スタッフで宅配する場合は、移動手段やパッケージも含めて必要な備品や人員を確保する必要があります。また、交通事故や商品破損などのリスクも考慮する必要があります。
一方、出前館やUber Eats(ウーバーイーツ)などの宅配プラットフォーム を利用する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 利用料金:売上から一定割合を支払う場合が多い
- 商品管理:プラットフォーム側から注文が来たらすぐに発送する必要がある
- 商品画像や説明文:プラットフォーム上で商品を魅力的に紹介する必要がある
❸決済方法を決める
自社スタッフで宅配対応する場合は、お客様が宅配利用する際の決済方法も準備する必要があります。現金払いだけではなく、クレジットカードや電子マネーなども利用できるようにすると需要は大きくなります。しかし、それらの決済方法には手数料や端末代なども発生します。自社サイト上で注文・決済できるようにする場合は、システム開発やセキュリティ対策も必要です。
出前館やUber Eatsなどを利用する場合は、プラットフォーム側が決済方法を提供しています。ただし、利用料金として売上から一定割合を差し引かれます。
❹商品価格を決める
❷❸を踏まえて商品価格を決めましょう。宅配対応には経費がかかります。経費分は商品価格に反映して経費の自腹負担は避けましょう。ただし、価格設定は競合他社と比較しながら行う必要があります。価格競争に巻き込まれて利益率が低下したり、逆に価格設定が高すぎて顧客離れしたりしないよう注意しましょう。
❺パッケージや保冷剤などを用意する
商品を安全・衛生的・鮮度良く届けるためにはパッケージや保冷剤なども必要です。パッケージは商品やセット内容に合わせてサイズや形状を選びましょう。また、パッケージには自社ロゴや連絡先なども入れておくとブランディング効果も期待できます。保冷剤は食品や生鮮品など温度管理が必要な商品に使用します。保冷剤もサイズや種類によって効果やコストが異なります。
❻ホームページやSNSで告知する
最後に重要なことは告知です。ホームページやSNS で宅配対応について積極的に告知しましょう。告知内容は以下の点を含めると良いでしょう。
- 宅配対応のセット商品の内容や価格
- 宅配対応時間・下限の購入金額・対応エリア
- 決済方法
- 注文方法
- お問い合わせ先
以上が宅配対応を始めるための6つのステップです。
宅配対応は実店舗の売上アップに効果的なマーケティング戦略です。しかし宅配対応には相当な準備が必要です。
この記事で紹介したステップを参考にして、計画的に宅配対応を始めましょう。
宅配対応で潜在的需要に柔軟に対応できるようになれば、さまざまな形で直接お客様に商品をお届けできるようになります。
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